加古川市宝殿駅のはせがわ内科クリニック 内科,消化器内科,糖尿病内科,内視鏡内科

はせがわ内科クリニック

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糖尿病について

 

治療の方法

治療の主な目的は、血糖コントロールによる合併症を防ぎ、健康な人と変わらない活動的な毎日を長く続けられるようにすることです。

糖尿病は、次の3つの方法で治療していきます。
1.食事療法
どんなタイプの糖尿病の方でも毎日の食事がとても大切です。
2.運動療法
インスリンの働きを改善したり、エネルギー収支のバランスをとります。
3.薬物療法
糖尿病の状態、合併所の有無などを考慮して、経口薬やインスリン製薬を用います。

合併症予防のために

心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性の疾患や、腎症、網膜症、神経障害などの合併症によって生活の質を落とさないために、血糖のコントロールと同様に血圧、コレステロールや中性脂肪のコントロールも大切です。

●塩分は控える
高血圧があれば塩分摂取は1日6g未満、高血圧がない場合も7~10gをめざしましょう。
【例】・麺類や汁物の汁を残す。
   ・香り、うま味、辛味、酸味などの利用
   ・加工品より生鮮品を

●血中脂質の異常に注意する
コレステロールや飽和脂肪酸を多く含む食品、中性脂肪を増やすような甘いものはひかえましょう。
【例】・卵、霜降り肉、アイスクリーム、菓子類、レバー、バター、ジュース

●食物繊維を多めに
食物繊維は食後の血糖急上昇をおさえるだけでなく、コレステロールの排泄を助ける働きもあります。毎食しっかりとりましょう。
【例】・野菜、きのこ、海藻、穀物

きちんと取り組みたい方へ

糖尿病は、食事療法が要です。できるだけしっかり続けていくことが大事です。はじめは難しく感じられるかもしれませんが、慣れてしまえばどこでも食事ができるようになってきます。
「糖尿病食事療法のための食品交換表」(日本糖尿病学会編/日本糖尿病協会・文光堂発行)は同じような栄養素を含む食品を分類し、お互い交換できるように約80kcalに相当する量を表に示したものです。どの食品がどんな栄養素を含むのか、同じような食品はどれとどれか、塩分の多い食品や脂肪の多い食品はどれか、など日常の食品をいろいろと調べるのにも役立つ1冊です。詳しくは、担当の管理栄養士または主治医にご相談ください。

食事療法Q&A

Q

「境界型」といわれています。まだ食事療法はしなくても大丈夫?

A

「境界型」は「糖尿病型」ではない「糖尿病」と認識して、すぐ食事療法を開始したほうがよいでしょう。といっても糖尿病の食事は健康食の基本、といわれるくらいですので、かたく考えすぎず、食生活を見直してそれを習慣にするようにしましょう。大切なことは「糖尿病型」への進行を防ぎ、今後も健康な人と変わらない生活が送れるようにすることです。定期的に検査を受け、血糖の状態をみていきましょう。

Q

外食のときはどのようなことに気をつけたらいい?

A

外食でも基本は同じ。まず一食あたりのエネルギーを考えます。次に主食・主菜・副菜となる食材がバランスよく含まれているかどうかでチェックします。例えば、そばや寿司は栄養素が偏りがちなので、いろいろな食品がとれる定食スタイルを選び、ごはん(またはパン)は1/3くらい残すか少なめに盛ってもらうようにしましょう。栄養バランスがよくないものやエネルギーの高すぎるものをとってしまったら、前後の食事で過不足を調整しましょう。

Q

食事療法を始めたら、強い空腹感が出てイライラします。空腹感をおさえるヒントは?

A

食べる量が少なかったり油の量が減ると、腹持ちが悪くなるので空腹感が強く出ることがあります。解消法のひとつは、毎食よく噛んでゆっくり食べるようにすることです。どうしてもの時には、野菜スティックや糖分をおさえた寒天ゼリー、おでん、こんにゃくなど40kcal(0.5単位)以内のものや、糖分のないコーヒーやお茶をとりましょう。また、間食をしないことになれましょう。
特別な食事は必要ありません。食べてはいけない食品もありません。

●ポイント1 あなたに合ったエネルギー量をとります

1日に必要なエネルギーは、年齢、性別、身長体重、活動量、血糖値、合併症の有無などによって、一人ひとり違います。主治医からエネルギーの指示がありますで、それに従ってください。
(通常、男性で1400~1800kcal、女性で1200~1600kcalくらいになります)例)1600kcalの場合の1食あたりの主食量 ごはん150g 約240kcal
=スパゲッティ(干し)60g 約240kcal
=食パン(6枚切り)1.5枚 90g 約240kcal

●ポイント2 栄養バランスに気をつけます
エネルギー量を守りながら、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、身体に必要な栄養素を過不足なくとることが大切です。主食の量が決まったら、おかずのとり方を覚えましょう。

ゆっくりよく噛み、腹八分目にする
満腹感が増して食べすぎを防ぐことができます。

朝、昼、夕食の量を均等にして規則正しく
食事を抜いたり、まとめて食べたりするとインスリン分泌のパターンが乱れたり、すい臓への負担が増えます。

食品はまんべんなくいろいろ食べる

食べてはいけないもの、多く食べたほうがよいものはありません。毎日いろいろな種類の食品を適量食べましょう。

野菜類(きのこ、海藻も含む)を毎食しっかりとる
野菜類はエネルギーが低く、食物繊維のほかにビタミン・ミネラル源としても重要です。毎食両手に1杯程度はとりましょう。

脂肪の多い食品や油の多い料理はひかえる
少量でエネルギーが高いので、脂肪を多く含む商品や油の多い料理の品数をおさえましょう。

嗜好品はルールを守る
アルコールやお菓子類は、食事療法を乱すもとになりやすく、やめたほうがよい場合もあります。